親の笑顔を取り戻すリハビリ:私たち家族にできること、全部教えます
- Motion Athelete
- 7月9日
- 読了時間: 6分
更新日:7月13日
はじめに
親がリハビリをすることになった時、家族として何ができるのか、どんなサポートが必要なのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。 突然の出来事に戸惑い、情報が少なくてどうしていいかわからないという声もよく耳にします。
このブログでは、親が笑顔を取り戻すために、私たち家族ができること、知っておくべきことをお伝えします。 専門的な知識がなくても、今日から実践できる具体的な方法を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
1. リハビリの種類と目的を知ろう

親が行うリハビリにはどんな種類があるのか、それぞれの目的は何なのかを理解することが、適切なサポートへの第一歩です。リハビリと一言で言っても、その内容は多岐にわたります。
理学療法(PT): 主に身体機能の回復・維持を目指します。歩く練習や筋力トレーニング、関節の動きを良くする運動などが中心です。
作業療法(OT): 日常生活動作(ADL)能力の向上を目的とします。着替え、食事、入浴、トイレなど、毎日の生活に必要な動作をスムーズに行えるように練習します。
言語聴覚療法(ST): 話す・聞く・食べる機能の回復に取り組みます。言葉が出にくい、理解しにくいといった症状や、飲み込みが難しい(嚥下障害)といった問題に対して訓練を行います。
担当の療法士から、親御さんのリハビリ内容について具体的に説明を受けましょう。どんな目標に向かって、どのような訓練をしているのかを知ることで、家族も安心してサポートできます。
2. コミュニケーションがカギ! 専門職との連携

リハビリの効果を最大限に引き出すためには、家族とリハビリ専門職との密な連携が不可欠です。病院や施設任せにするのではなく、積極的に関わることが大切です。
積極的に質問する: 不明な点や不安なことは遠慮なく質問しましょう。 「こんなこと聞いてもいいのかな?」と思う必要はありません。小さな疑問でも解消することが、親御さんのためになります。
情報共有の徹底: 自宅での様子や体調の変化などをこまめに伝えましょう。 リハビリ専門職は、日中の親御さんの状態しか把握できません。夜間の様子や食事の状況など、家族だからこそわかる情報は、リハビリ計画を立てる上で非常に貴重です。
合同カンファレンスへの参加: リハビリの進捗状況や今後の計画について話し合う場に参加しましょう。 専門職の意見を聞き、家族の希望を伝えることで、より良いリハビリプランを作ることができます。
3. 自宅でできるリハビリサポートのアイデア

リハビリは病院や施設だけでなく、自宅での継続が非常に重要です。家族ができることはたくさんあります。特別な器具がなくても、日々の暮らしの中で実践できるサポートをご紹介します。
声かけと励まし: 親のやる気を引き出し、ポジティブな気持ちを保つための最も重要なサポートです。「頑張ってるね」「もう少しだよ」といった温かい言葉は、親御さんにとって何よりの力になります。
安全な環境づくり: 転倒防止のための手すり設置、段差解消、滑りやすい場所へのマット敷設など、自宅をリハビリしやすい環境に整えましょう。 安心して動ける環境は、リハビリへの意欲を高めます。
日常生活へのリハビリ導入: 食事の準備や洗濯物たたみ、食器洗いなど、日常生活動作の中でできるリハビリを促しましょう。 例えば、「自分で服をたたんでみようか」「テーブルまで歩いてみようか」など、無理のない範囲で声かけをしてみましょう。
一緒に運動する: 簡単なストレッチなど、無理のない範囲で一緒に体を動かす時間を作りましょう。 孤独を感じやすいリハビリ中に、家族が一緒に取り組むことで、親御さんの気持ちも明るくなります。
記録をつける: リハビリの進捗や体調の変化を記録することで、専門職との情報共有にも役立ちます。「今日はここまでできた」「昨日は少し疲れていたようだった」など、気づいたことをメモしておきましょう。
4. 家族自身の心と体をケアする

親のリハビリをサポートする家族も、心身ともに健康であることが大切です。介護疲れやストレスで、家族自身が倒れてしまっては元も子もありません。無理をしてはいけません。
完璧を目指さない: できる範囲でサポートし、できないことは専門家に頼りましょう。 「私が全部やらなきゃ」と抱え込みすぎると、心身ともに疲弊してしまいます。
息抜きをする: 趣味の時間を持ったり、友人との交流を楽しんだりして、気分転換を心がけましょう。 短時間でも良いので、リハビリや介護から離れて自分の時間を持つことが大切です。
相談できる相手を見つける: 同じような経験を持つ家族会に参加したり、専門のカウンセリングを利用したりするのも良いでしょう。 一人で抱え込まず、話せる相手がいるだけで気持ちは楽になります。
地域のリソースを活用する: 介護サービスや福祉制度など、利用できるものは積極的に活用しましょう。 ケアマネジャーに相談し、利用できるサービスを教えてもらうのも一つの手です。
5. 成功事例に学ぶ! 親の笑顔を取り戻した家族の物語

実際に家族のサポートで親が笑顔を取り戻した具体的な事例を紹介します。
事例1:骨折後のリハビリで、孫と公園で遊べるようになったAさんのケース Bさんは転倒で大腿骨を骨折し、歩行に不安が残っていました。 息子夫婦は、Bさんの「孫と公園で思いっきり遊びたい」という願いを叶えるため、毎日一緒にウォーキングの練習を行いました。最初は数メートルしか歩けませんでしたが、天気の良い日は必ず近所の公園まで足を運び、無理のない範囲で距離を伸ばしていきました。数か月後、Bさんは孫と公園で手をつないで散歩できるようになり、その笑顔は家族全員を幸せにしました。
事例2:職場復帰を果たしたBさんのケース Bさんは脳出血の後遺症で歩行が困難でした。家族は、楽しみの外出の付き添いをしました。最初は短い距離しか歩けませんでしたが、最終的には電車に乗って外出できるまで歩けるようになりました。 そこから、体力もつき無事、職場復帰することができました。
まとめ
親のリハビリは、家族にとっても大変な道のりです。しかし、適切な知識とサポートがあれば、親の笑顔を取り戻すことは十分に可能です。
家族みんなで協力し、小さな進歩も喜び合いながら、前向きに取り組んでいきましょう。専門職との連携を密にし、自宅でもできるサポートを積極的に取り入れることで、親御さんの回復を力強く後押しできます。そして何より、家族自身の心と体をケアすることを忘れないでください。
親の笑顔は、家族みんなの笑顔に繋がります。



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